嫌いこそものの上手なれ


子どもの頃は嫌いだった食べ物が、大人になって食べられるようになったという話はよく聞くと思います。

科学的な根拠は専門家でないと分かりませんが、おそらく嫌いなことに対する意識がものすごくでかい。ということと関係していると思います。

これは、数学になってしまいますが、1次関数でy=axで表すことができます。

そのaを自分の感情の数値だと思うと分かりやすいのではないでしょうか。

 

aは比例定数ですので、プラスかマイナス。あるいは0になることがあります。

いわば、嫌いなことはマイナスです。で逆に好きなことはプラスだと思えばいい。

で、一番重要なのがa=0になった時。これは、全くそのことに興味がないということです。眼中にありません。

実はマイナスより、a=0の方が非常に厄介なのです。

 

まだ、マイナスの方がいいということです。何故かと言えば、マイナスはプラスになる可能性があるからです。

もちろん、プラスがマイナスになる可能性はありますがマイナスからプラスに戻せばいい話です。

 

a=0はマイナスにもプラスにもなりません。ということはa=0はもはやどうしようもないということになります。

ちなみにa=∞(無限大)も非常に危険です。何故かと言えばブレーキがないからです。一番わかりやすいのが、オウム真理教。ああいう一種の宗教がa=∞と考えられます。

 

以下のような、一次関数で考えて見ると嫌いなことが好きになる可能性があるということです。

そのマイナスからプラスになるのはいつ頃かというのは、人によっても違いますし、1日で変化する人もいれば1年。もしくは30年40年かかる人もいます。

ただ、1つ言えるのはa=0にしないこと。

a=0にしないためには、いろんなことを経験して興味を持つ姿勢がとても大事です。

例えば、サッカーにしか興味がない。1つの好きなことにこだわっていく(プラスの値を大きくする)のも勿論OKです。オリンピックのアスリートはそういった人が多いです。

ただ、好きなことがないという人は嫌いなことから始めていけばいいのではと思います。

 

僕自身そうでした。小学校、中学校の頃は自動車が大っ嫌いでした。あんなのがあるから、交通事故が増える。環境を悪くする。で、逆に好きなことがなかった。

だから、絶対自動車には関わりたくないし、乗りたくもない。そう思っていました。

ですが、嫌いなことを克服しなければと思って工業高校に入って機械系の資格を取得し、大学生になってサークルで自動車部に入部してみると、自動車の面白さや価値というのが分かってきました。

交通事故は確かに多いけれども、一方で事故を減らす工夫を自動車業界の人たちが寝る暇を惜しんで考え働いています。それが命を救っているケースもあるんだと気づきました。

 

だから、嫌いなことをを克服する姿勢は勉強だけでなく、人生においても大事なのです。

学校で、有名人の講演会をやるときによくいうのが、「いろんなことにチャレンジすることが大事だ!」

と言います。確かにその通りです。が、それを聞いてじゃあ、いろんなことにチャレンジしてみようという生徒はごく少数だと思います。

じゃあ、どう言ったら生徒の心に響くかという話です。

僕だったら「好きなことがない子は嫌いなことを好きにしたらいい」と言います。

そんなん、むちゃくちゃだ。と思われるかもしれませんが、人生において嫌いなことを避けることはできないのです。

避けたとしても、必ず嫌いなことに出くわす。出くわしたときに対策出来ないと大人になって物凄く苦労する。

だから子どもの時から、嫌いなことを克服する姿勢が大事なのです。

いつ、克服するかは分かりませんが、そう諦めずに地道にやり遂げる姿勢があれば十分です。それを指導し気づかせるのが大人の役目なのですが、一部でその大人ができていないのが現状です。

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