前回は、何かを作業する内容を覚える以前に、完成品を頭のなかでイメージすることが大事だと言いました。
完成品を具体的にイメージ(材料の種類や配置)できればいいですが、最初は中々難しいと思いますので、大雑把に覚えておいて、何度か頭のなかで繰り返し少しずつ具体的に覚えるようにするといいでしょう。
とはいったものの、そういった時間は仕事中とれないのも事実です。
[ad#lower1]
新人であれば、次から次へと新しいことがどんどん舞い込んでいくので、覚えた内容をゆっくり確認する暇はありません。
そこで、僕がいいたいことは2つあります。
☆1 休憩する時間を考えているか
☆2 段落ごとに作業を分ける
です。
ここで、誤解する人もいると思うのですが、普通の仕事の休憩時間や昼休憩の意味を言っているのではありません。
頭のなかで覚えたいことを考える時間を、作業中に入れろと言うわけです。
牛すき鍋の例でいきましょう。☆2の段落ごとに作業を分けてまず、考えていきましょう。
-A-
① 冷蔵庫から玉ねぎ、しらたき、豆腐を取り出す作業
→初心者がこの作業をしながら、頭のなかで次はこうしよう。だとかこの作業はこのようにする。といった思考は難しいと思います。何せ材料を見つける作業や持ち運びで大変だからです。
② 天秤で重さをはかる作業
→材料の重さをはかる作業。15個ストックを作るので、2~3回やればだいたい分かってくる思います。単純作業なので、この作業は頭の中で思考するのは可能だと思います。
-B-
③ つゆを温める+牛肉を焼く+鍋コンロセット
→つゆを温める時間が分かっているので、牛肉を焼いている間は、頭の中で思考するのは十分可能です。
④ 鍋の調理作業+ご飯を用意
→加熱している時間は、ある程度隙間時間はあるのではと思います。この作業でも頭の中で思考するのは可能です。
⑤ 固形剤に火をつける+セッティング+提供
→このタイミングで頭の中でいろいろ考えるのは難しいと思います。
さて段落ごとに作業を分けてみました。
あれ、途中で出てくる-A-や-B-は何なのか。
これも段落です。ということは①や②などは細かい段落となります。
国語の文法で「文章・段落・文・文節・単語」といった言葉の単位があることをご存知でしょうか。(中学校でやったと思います)国語の授業で教科書に段落わけの番号をふったと思います。
-A-や-B-で段落で区切っている理由は、鍋のストックを用意する目的が-A-で、調理してお客さんに提供するのが-B-だからです。
ということは、-A-と-B-の間はすくなからず隙間(休憩)があると言う訳です。運悪く、用意したストックを急にお客さんが注文したら最悪ですが。
この場合、-A-の②の単純作業中に、-B-でやる作業はどうだったかなと考えるわけです。
店長からやり方を説明している時、用は-A-をしっかり覚えていれば、-B-はポイントだけ(簡単にメモをとれるぐらいの)を押さえておけば、OKなのです。
よく仕事でミスをする人は、-A-と-B-を一気に覚えようとするケースです。そうすると、-B-を教わっていて、-B-に集中しすぎると、-A-の内容を忘れてしまうことがあります。
勿論、-A-も-B-も一気に覚えられる人であればそれ以上は求めませんが、しっかり段落で作業を分けて、休憩時間を設けることができる人への成功道だと僕は思います。
その段落分けもゆっくりはできませんので、自分でスパッとここだとポイントで絞ることが大事なので、仕事以外でも是非やってみてください。
[ad#lower1]