今回は「身体がだるくて頭がぼんやりする…自分ってなんだろう、思春期のうつ病ではないか」についてです。
僕がお気に入りである、養老孟司氏(著者)の『バカなおとなにならない脳』(よりみちパン!セ)本では、
その質問に「働け」と言っています。
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それに続いて「本当の自分はなんなのか、自分探しとかおかしな情報が多すぎて、何か思わせられてしまっている…」と述べています。
確かに思春期で若い時は、自分を対象にして物事を考えてしまいがちです。
なぜかというと、簡単です。働いたことがないからです。
生徒や学生の内は、仕事ができなくても、学校の部活だったり、習い事だったり、少なくてもそういったことに打ち込んでいれば、それができなきゃ意味が無いから、とにかくやるしかないのです。
そうやって目の前のことを、とにかくやってみるということは大事だと僕は思います。
情報化社会の今、たくさんの情報が自分の中に入ってくるので、処理しようと考えることも大切ですが、実はそればかりやっても意味がない。
で、自分とはなんなのかと考える時に、比較対象があると思います。自分探しというのは、必ず自分の中の理想な自分を比較して考えているのではないでしょうか。
もしくは、憧れの人を対象にして、自分は価値のない人間だと思うパターンです。どちらにしても自分をネガティブに考えすぎです。
ところで、「べき乗の効果」というのをご存知でしょうか。
ちょっと図を載せて解説します。
勉強量と成績の関係でよく使われていますが、勉強すればするほど成績が良くなるのはご存知のとおりです。
ですが、比例関係ではなく、実は急カーブを描いて図のように成績が伸びていくのです。数学でいうと指数関数(y=a^x)を指します。
話を戻します。
今の自分が図で言うところの1だとすると、理想の自分もしくは憧れの人がそれ以上になる。相手が2や3であれば、そこまで自分と変わらないことが分かります。
でも、7や8の相手と比較すると、明らかに差がある。相手を7や8と決めつけて悩んでいるのが、質問者で言うところの、「自分ってなんだろう」に繋がってくるのではと思います。
だから、「働く」「入出力のループ」をして少しでも数字を上げないといけない。最初は青矢印のように緩やかだけど、やればやるほどオレンジの矢印→赤矢印のような傾きが大きくなる。
そうすれば、7や8に近づいていく事が分かります。
そう考えると、自分探しで時間をかけて1や2に留まるなんて全く意味のないことです。
「努力が全くできないのはなぜだろう(http://takabo777.com/doryoku)」の「努力」についても、この「べき乗の効果」になるという訳です。
答えになっているのか分かりませんが、僕の言いたいことはそういうことです。
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