小学校の研修(アシスタント)をしていた時のことです。
とある2年生の男の子が給食の時に
「早く大人になりたいなー」
と僕に言ってきました。
「なんで、そんなに大人になりたいの?」
とまあ、ありきたりな返事を僕がしたら
「大人って自由じゃん。好きなもの食べられるし!!」
との答えが。
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小学生ってなんとも面白いな―って思いましたね。
「D君は、今はわからないと思うけど、今しかできないことってあると思うんだ。それを大切にしようね。」
と返しましたが、僕がこの重要性に気づいたのは実は学生の頃です。
数年前にニュースで「鉄ちゃん(萩本欽一氏)が駒沢大の社会人入試制度で仏教学部に合格した」という報道がありました。
それを聞いた自分は、
「別に高校生だけが受験を受けるわけではないんだな。」
「なら、高校生にしかできないことって受験勉強だけではない。もっと他にあるはずだ。」
と思い、いろんなことに(特に機械関係)興味を持ち打ち込んで、結局、受験勉強はそこまでやる気になれなかったことを覚えています。
なので、今高校生や大学生に戻れるなら戻りたいか?
という質問に対しては、僕はきっぱりNOといいます。
もう、高校、大学生活は十分すぎるほどやりたいことをやってきたからです。
(強いてやり残したことは、サッカーぐらいかな?)
それよりも、今しかできないことを今やる。社会人としてそういった出力を行っていることに生きがいを感じているのが今日この頃です。
だから、早く大人になりたいって言って、大人になったとして自分の境遇が子どもの頃より軽くなるかっていうとそんなこともないんですね。
逆に大人があの頃に戻りたいって言って、小学生に戻ったとしても想像していたのより違うってことが結構ある。
そんなこと考えているくらいなら、今しかできないことに入出力のループを回せって、もう何度も言っている。
その重要性に気づいた瞬間、好きなものばかり食べても仕方がないと思えるんですね。「自由」の意味がよく分かるんですよ。
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