監督(指導者)はチームを守るためにあり


僕が、指導者と聞いて一番最初に頭に浮かぶのが「巨人の星」の星一徹です。

昔は、そういった指導で教え子を引っ張ってきた人も多かったです。しかし、現在にいたっては、星一徹のようなやり方をする指導者は減っているように思えます。

 

何故かと言うと、「虐待」という言葉と結びついてしまうからです。

ボールに火をつけて1000本ノックとか強制的に養成ギプスなんてつけたら、今では間違いなく逮捕される。児童虐待だけでは済まされないかもしれません。

現実でも、そういった「虐待」がマスコミで大きく報道されているため、過去の経験から、勉強やスポーツ、仕事も含めて今は大きく指導方法が変わっています。

 

[ad#lower1]

 

その背景が、「失敗・ミスをしても相手のことを褒める」指導です。

失敗・ミスをして部下に「怒る」のではなく「褒める」行為をしたほうがやる気が上がりやすいのです。

でも「怒ったほうが良いのか」「褒めたほうが良いのか」という点に焦点を合わせると、前者が良いという人もいれば後者が良いという人もいます。

 

でも、そういった議論ははっきりいって意味のない表面的な議論だと思います。根っこの部分が抜けているのです。

指導者として大事なことは、チームや部下を守ること。ただそれだけだと僕は思います。

 

そのようなことを伝えたいから、「巨人の星」のようなアニメが地上波で再放送されないと僕的になんとなく気づきました。

今のアニメにでてくる指導者は、星一徹とは全く違い、教え子より子どもっぽく頼りなさそうだけど、時にはズバッと的確に指摘するケースが多いです。

なぜこういったケースが多いか。

色々理由はありますが、指導者が主人公より目立ってしまうというのが主だと思います。

目立ってしまうと何が起こるのかというと、主人公、ヒロインの立場の成果が発揮されないまま希薄状態になり、つまらないストーリーになってしまう。

 

よく、後輩に対してグチグチいってくる先輩・上司というのは、実はその上の人達や周りから褒められたいからという部分もあるのではないでしょうか。

勿論、会社の仕事で支障が出てしまうからという理由のほうが大きいでしょうが、もし、そのグチグチ指導が後輩の仕事の支障原因だとすれば、どうでしょうか。

だからこそ、後輩に「考えさせ行動する力」を先輩が見守ることが大事なのではないでしょうか。

誤解されやすいですが、何も言わなければいいという訳ではありません。

間接的、抽象的に指導することがポイントだと言いたいのです。

 

例えば、仕事で同じ失敗・ミスをしている部下がいるとすると、直接本人に怒るのではなく、

周りの部下に「どうしてこいつのサポートをしてあげないんだ。周りが気を配って支えてあげないから、こいつのミスが減らないんだぞ」と言います。

あえて具体的な解決策を言わない。本人と周りの部下で「考える」ことが重要だからです。

 

そこで本人がやる気をなくして考えない場合もあります。そういった場合、「なぜ」を問いかけるのが良いと思います。

問いかけて、考える時間を与えた後はもう何も言わないようにします。

 

そのように、答えをすぐに出さず、気楽に部下・後輩と接するぐらいが丁度いいのです。

[ad#lower1]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。