僕:家庭科の授業やりまーす。「住宅の購入」について今回はやっていくよー。(家庭科の先生がいないので…)
K君:え、タカボーさん。家庭科なんて分かるんですか?
Yちゃん:イェーイ!!!
僕:おいおい。もう授業中だって…小学1年生じゃないんだから、静かにね。さて…
住宅を購入する上で、よく出てくる言葉があります。「住宅ローン」です。で、「住宅ローン」の意味。Yさんは分かるかな?
Yちゃん:イェーイ!!!
僕:ああ、分からないみたいだね。用は「借金」ですな。何千万もする住宅なので、大抵の人はそこまでお金を持ってないし、一度にそんなに払えるわけがない。
だから、(金融機関に)お金を貸りて住宅を購入するわけです。
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そこでよく出てくるのが、「金利」という言葉。K君は分かるよね?
K君:聞いたことはあるんっすけど…
僕:分からないと。…はい。簡単に言うと、レンタル料金と同じ考え方ですね。
僕もよくDVDやコミックをゲーム屋で借りているけど、貸出期間があるんですね。○月○日までって。
それ以上借りていると、レンタル延長料金がかかってしまう。その延長料金のことを「金利」というわけです。(具体的には利息を指しますが)
だから、基本料金+延長料金を支払らなければならない。住宅がもし3000万円なら
3000万円(基本料金)+金利分(延長料金)
を金融機関に払うことになる訳です。返す時間が延びるほど、金利が高くなっていく。ここまではOKかな?
Yちゃん:オーケー牧場ー!!
僕:随分と古いネタだね…
じゃあ、理解したってことで、住宅ローンの計算をしてみよう。一応テストに出しますよ。
K君:え…まじっすか!!
僕:そう難しくはないですよ。では例題を出します。
例1)3000万円の物件を購入します。内容は以下の通りです。
フラット35: 3000万円(但しボーナス割合は35%とする)
金利: 2.85%
返済期間: 35年・元利均等返済
毎月支払い額: 74,000円
ボーナス時: 239,000円
じゃあ、まずは用語解説からだね。
「頭金」というのは、最初に支払うために用意するお金のこと。
今現在お金を沢山持っていれば、頭金をなるべく用意した方がいいけど、大抵はそこまで払えない。
「フラット35」ってCMとかで聞いたことあると思います。用は最長で35年間金利を固定して民間と公庫を提携する住宅ローンを指します。
K君:固定(金利)があるってことは、変動(金利)もあるってことですか?
僕:おっ、いいところに気づいたね。その通りで、それぞれにメリット・デメリットがある訳ですが、また後に説明します。
では、全体でいくら返済すればいいのか計算してみましょう。
まず、毎月支払い額=74,000円であるので、これを35年間払い続ける訳です。1年は12ヶ月なので
74,000(円)×12(ヶ月)×35(年)ー(1)
です。次にボーナスが239,000円に注目しよう。
ボーナスは基本年に2回で、月支払いと同じで35年間支払うので、
239,000(円)×2(回の賞与)×35(年)ー(2)
以上(1)と(2)の式を足します。
74,000(円)×12(ヶ月)×35(年)+239,000(円)×2(回の賞与)×35(年)=47,810,000(円)
よって返済額は4781万円だね。できたかな?
K君:はい、大丈夫です!!
Yちゃん:ういー!!
僕:じゃあ、次にこの住宅ローンを返済するために必要な年収はいくらかを計算しよう。
ローンに当てる負担率を30%とすると以下の公式になるね。
1年間の返済額 ÷ 30/100
なので、
(74,000×12+239,000×2)÷ 30/100
=455.333333
この場合、千の位を切り上げて456に変換します。
なので、年収は約456万円必要ってわけです。
K君:年収456万円って結構金額的に大きいような…
僕:まあ、確かにそうだね。だからこそ今やっているように、しっかり人生設計をしなければならないってことは分かったんじゃないかな。
もう一つ問題やってみようか。
例2)3000万円の物件を購入します。内容は以下の通りです。
フラット35: 2400万円(但しボーナス割合は35%とする)
金利: 2.85%
返済期間: 25年・元利均等返済
毎月支払い額: 73,000円
ボーナス時: 237,000円
じゃあ、K君やってみようか。
K君:えーと、毎月支払い額=73,000円だから、これに12(ヶ月)と25(年)を掛けて
73,000(円)×12(ヶ月)×25(年)ー(1)
次にボーナスが23,7000円で年に2回あるから
237,000(円)×2(回の賞与)×25(年)ー(2)
だから(1)+(2)で
73,000 × 12 × 25 + 237,000 × 2 × 25
=33,750,000
で返済額は3375万円だ!!
僕:正解だ!!さすがK君だ。
じゃあ、この住宅ローンを返済するために必要な年収をYさん。計算してみようか。
Yちゃん:(暗算で)450万円!!
僕:正解だけど、計算過程を述べないとバツだよ。
Yちゃん:ZZZ…
僕:ありゃりゃ。じゃあ、もう僕が書くしかないね。
1年間の返済額 ÷ 30/100 だから
(73,000×12+237,000×2)÷ 30/100
=450
なので年収は約450万円必要だね。
最後に例1と例2の返済金額を比べてみましょう
例1 | 4781万円 |
例2 | 3375万円 |
だね。例2に頭金の600万円を足しても3975万円になる。
K君:明らかに例2のほうが返済金額が少ないじゃないですか!!
何故なんですか!?
僕:返済期間を比較してみようか。例1は35年なのに対して例2は25年でしょ。
まとめると、
2:金利は低いほうがお得
3:返済期間は短いほうがお得(一括だと税金がかかる)
ってことで、この場合3によって例2が例1よりお得になるってことだね。
ちょうどチャイムが鳴ったので、これで授業は終わり!!(疲れた…ww)
K君:なるほどなぁ。オレも将来住宅ローンを組む時に注意しないとな。
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