「社会に不安がある。変わらないことの大切さ」や、前回の
では、世間はそう簡単に変わるものではないから、自分が変わらなければならない(自分と世間の波形で解説しました)。それが以下に大変であるか。社会の中で生き残ることは実は、成長することより難しいことである。
のようなことを述べました。
このことを今の若い人たち(教え子)に言うと、どうしても自分を対象としてしまいがちなので、「自分は変わらない。」「世間が自分に合わせている。乗っかっている。」とどこかで考えてしまう。
その背景に、最近の新入社員は入社して1年も立っていないのに、すぐに会社を辞めてしまうケースが多いことです。バイトもそうです。
理由を聞くと「自分のやりたいことと違っていた。」「自分にこの仕事は合っていなかった」と大抵の人は言います。どちらにしても自分のことを被害者だと思っている。
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まず、人間は変わる生き物であるということを理解しなくてはならない。「オレは変わらない」という人に、
「人間の体は約70%水でできているんだけど、その水は数日数ヶ月ごとに新しい水に変わっていくんだよ。だから、変わらないことがどれだけ大変なのかわかっていない。」
と僕はよく言います。
「変わらない」というのは平穏であるということです。昔の人はその重要性を分かっていたのですが、最近はどうも「変わる」ことに意識しすぎて表に出すぎてしまっている。
「変わらない」=「予防」であることが抜けてしまっているのです。例えば虫歯予防についても、毎日歯磨きをしている(変わらない)からこそ、虫歯を防いでいる。
実際に虫歯になってみないと、「予防」がどれだけ大切なのか分からないというものあります。特に若い人はそうなのではないでしょうか。
だけど、そこで親が「寝る前に歯磨きしなさい!!」って言っても大抵の人は「うるさいなぁ」と思ってしまう。口論しても分かりっこないのです。
じゃあ、どうすればいいかというと、どうしようもないということです。
「周りがオレに与えている」のではなく「オレは周りから与えられている」という意識を本人が自覚できるか。それだけでやっぱり、かなり変わってくる。
そういった「変化」というのは、周りから見ると「この子はすごく変わったな」というけれど本人は「全く自覚していなかった」とよく言います。
だから、周りの環境をよく見て自分を「変えていく」ことが大切であるけれども、実は「変わらない」=「予防」をしていた。自分の中で気づかなかった。といった重要性を若い人はもっとよく考えてほしい。
オリンピックで入賞した選手がよく
「私がここまでこれたのは、応援してくださった皆さんのおかげです」
と無意識に発言するケースがありますが、今回の話と結構関係しているんじゃないかと思いますね。
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