周りの人と付き合っていく中で、相手と競争することは避けて通れません。
「競争したほうが、ライバル同士で熱くなってお互い能力を高められる。だから勉強においても競争心は大事である。」
という賛成意見もあれば、
「競争させることは、競争相手への意識が強くなってしまう。周りのペースにのらないように自分のペースでコツコツやることが大切である。」
という否定的な意見もあります。
この「競争心」や「自尊心」が学習する上でメリットであるかデメリットであるかというテーマは昔から教育問題の1つとして討論されてきました。
今回は、この教育問題について何年か考え、調べてきた僕の意見も含めて「競争心」についてどうすればいいのかを説明します。
結論を言うと、僕は賛成でもあり反対でもあります。ケースバイケースです。
競争と言っても競争するケースによってするかしないかというのは自分で決めるべきだと思います。
僕の経験上、大きく2パターンあります。
・ 周りの人が勝手に自分と競争するケース
・ 自分の意思で決めた相手と競争するケース
です。「競争」と言っても細かく言うとこういったパターンがあるのです。
他の人の勉強法ブログをみていると、こういったことが抜けています。「競争」という言葉を表面的でしか見ていないのです。
だから、そもそも賛成か反対かと言っても、細かく面倒くさいところは考えていないので討論する内容がどうしても薄くなってしまう。
はい… ではこの2パターンの決定的な違いをはっきり言います。
「基準線があるかないか」
まさにそこではないかと思います。
・ 周りの人が勝手に自分と競争するケース=基準がない
・ 自分の意思で決めた相手と競争するケース=基準がある
場合によっては変わりますが、基本的にはこう成り立ちます。
例えば、自分をAさん。相手をBさんとかCさんとします。
身体測定で身長を測ったとします。
その結果、Aさんは170cmだった。その様子を見ていたBさんは
「俺の方が1cm背が高いでー 俺の勝ちや!!」
と、別に競ってもないのにBさんが突然言い出してきた。
それで、悔しがってAさんは牛乳を今日、突然沢山飲みはじめた。
…これが「周りの人が勝手に自分と競争するケース」です。
で、解説すると、Bさんは最初にAさんを基準にしました。170cmのところです。
Aさんはというと、最初に基準自体がありません。悔しがった時点でBさんの171cmを基準として牛乳を飲みました。
では、Aさんの元の基準線はどこかというと、どこにもない訳です。
Aさんは悔しがってBさんを基準にしましたが、Bさんの基準って元々何なのかという点も疑問です。
Bさんの最初の基準を考えると、論理的にはAさんの170cmということになります。
・・・ ああ、ややこしいっww
用は、最終的な元の基準が自分になってしまうということです。これはそもそも基準は成り立たない。
逆に、「自分の意思で決めた相手と競争するケース」はさっきの身体測定で例えると、
Aさんは「BさんとCさんには勝ちたい。173cm以上伸びたら勝ちだ。」
と、あらかじめ173cm以上という基準線を引いておきます。
測定したら、ここでのAさんは175cmだった。
そこで、BさんとCさんが様子を見て悔しがります。そこで、急にBさんとCさんが牛乳を飲み始める。(※牛乳だけで身長が急に伸びるわけではありあせん)
ここでの元の基準ははっきりしています。173cm以上というところです。
なので、相手と競争する前にまず自分で基準線を引いておくことが大事です。
仮に「周りの人が勝手に自分と競争するケース」でBさんが突然お前に勝った!!
と言われても、
「今年の僕の身長目標は達しているから、お前と競争する価値はないよ」
と反論すると、相手がぶち怒りそうなので、、頭の中で思うぐらいにしておきましょう。(ここで、Bさんと戦っても身長目標(女の子にもてる平均身長)には達しているから全く意味がないし、基準線がずれてしまう。)
また、あまりにBさんがムカつくことを言ったなら、冷静に
「ああ、自分を基準にされて僕は人気者だな。人気者って罪だな。」
ぐらいに考えたほうがいい。
という訳で、長くなりましたが、勉強においても「競争」する際には基準線を自分で引いておくことをおすすめします。
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