僕が大学時代によく研究室の教授が言っていたこと。
「日本語って難しいよね」
論文や報告書を書いている時、特にそう思いました。実験内容の手順や方法、結果は図や写真でなんとかなるものの、論文の序論(緒言)は文章だけで書かなければなりません。
イチから全部自分で考えて論文を書く。それは時間がかかる上、教授に添削してもらう時、赤ペンだらけ若しくはひどすぎて見てもらえないケースが多いです。(教授だって講義や会議等で忙しいので)
だからまずやるべきことは、他の人の論文を読み漁ることです。
論文の書き方の本を読んだり、先輩たちに聞いたところ、平均で20~30冊ぐらいは論文を読むことがベストとされています。
ちなみに大学院の方は50冊以上は読んでいるとのこと…
で、なるべく自分の研究しているテーマと同じ(似た)論文を読んでみるといいです。(国立国会図書館やドクター論文等)
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…とまあいろいろ注意事項がありますが、他にもたくさんあるので箇条書きでまとめてみました。ご参考に!
○ 論文は20~30冊読みことがベスト。
僕の場合読む時間がなかったので、10冊(論文や学会誌)読んで、その中で3冊程度に絞り、論文を書く手順、構造、言葉など(同じテーマでよく使われる言い方)を自分でノートにまとめるというやり方をしてました。
※但し同大学の先輩方の論文は、参考にしませんでした。(というかしない方がいい)
→論文に費やす時間が、お偉いさんと比べて圧倒的に違う上、教授もそこまで添削する時間がないため、ある程度妥協している部分もあるから)
そのノートは実際、論文を書く上で非常に重宝しました。
○ 辞書もしくはPCを片手に読むこと
→論文を読んでると、必ずといっていいほど分からない単語が出てきます。この(学会)論文ではこういう書き方でないといけない。という規制もあるので、自分と同じテーマであれば、迷わず調べてノートにメモしておきましょう。
→これをやってると、どうしてもページが進まない自体がおきて、若干嫌になってきます…。
→そのため、最初は分からない単語があっても、どんな流れ、ストーリーで書いているのか。以上を重点的に意識して、パラパラと捲って読んでみると良いでしょう。
ちなみに、僕の教授は東大出身なのですが序論を書くだけで、辞書を50回以上使ったと言ってました。
それだけ、日本語は難しいと言う訳です…(僕なんか100回ぐらいは辞書を使わないと良い論文は書けないのでは…と思ってしまいます)
○ ある程度読んだら、自分で簡易報告書としてまとめてみる
→緒言、目的、研究方法、結果…などを10ページ程度にまとめてみると良いと思います。僕の場合は、共同研究でしたので企業に報告する文章を参考にして論文を書きました。
→なん10ページもある論文を、1ページからじっくり書くと、どうしても目的と結論が噛み合わなくなり、何を伝えているのか分からなくなります。そのために、どういったストーリーにしていくのかを、紙に書いてみると良いです。
○ 誰が見ても理解できる、見やすい論文を書く
→自分は理解できても、他の人に見せたら意味がわかんないと言われる。かく言う自分もそうでした。なので、丁寧すぎる程度で書いてみると良いです。
例えば、折れ線グラフの図を説明する時、この青線は〇〇の結果から□□になっている。といきなり書くのではなく、X軸は時間(s)Y軸は距離(mm)として図〇〇に示す。青線は〇〇を使った結果であり、〇〇を使った赤線と比較して□□になっている事がわかる。
と説明するほうが、話の流れがよく分かります。
○ 教授に添削する時は、ノートと辞書を持参しろ
→ノートは指摘されたところをメモする。(なるべくワードで書いて印刷したものを先生に渡して、コピーを添削用で自分でも用意する)辞書はこの接続詞の使い方がおかしい。など言われた時に、すぐ調べられるように準備をするためです。
→辞書は電子辞書の方がいいでしょう
以上他にもありますが、主な指摘事項はこんな感じです。まずは大雑把にまとめてだんだん詳細に書いてみる。これが僕の一番のポイントだと自負しています。
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