「マザーマシンぶっちゃけよう特集2」オペレーター

前回は、オイルコンについて説明しましたが、第2回目となる今回は「オペレーター」つまり人間です。

工作機械と言うと、どうしてもマシンの特徴とか性能などによってしまいがちですが、操作する側の方もしっかりメリットを考えなくてはならない。

 

当然ですが、モノは人間がいないと「つくる」ことができない。

たまねぎやじゃがいもを剥く。その動作を自動的にやる機械があるじゃないか。それにペッパー君のようなロボットだっている。

 

将来的には人間なしでもいいのではと言ってくる人がいます。が、それらを「つくる」のは人間です。

だから「ものづくり≠人間」で語ることはできないのです。

 

最近と言うか、工作機械を扱うことのできるオペレーターが少ないように思えます。

オペレーターと言っても、ひたすらワークを取り外したり、測定をするといった簡単な仕事だけをこなす方もいれば、

最初からNCコードを考えて、加工条件や切削速度や回転数を考えるといったオペレーターもいるため、レベルによって差があるのは確かですが、

 

日本人だけでなく、中国、東南アジアなどの労働者のオペレーターも結構いるため、機械操作する上で、あまり詳しくない技術者が増えてきているのはないかと思います。

だから、まず機械をつくる側に求められているのは、

「初心者で知識がなくても簡単に操作できる」

です。

特にNC操作はイチから覚えるのは大変です。基本操作はほぼ同じですが、NCメーカーによっても多少異なるところもあります。

「慣れれば簡単だから大丈夫」と言いますが、慣れてはいけないというのが僕が考えていることです。

慣れるとその人に任せっきりになってしまうからです。

 

そうではなくて、「今日担当のこいつ休みだけど、そこのお前、ちょっとこの部品加工して」と言われたら、すぐに

「分かりました」

と言えるような感じにしなければならない。

それが僕の考えている理想です。

 

それか、在宅ワーク的なものを設けて、自宅に工作機械(小型)を置いて、技能講習を受けてある程度の知識を取得し、その人に加工をお願いするというやりかたです。

具体的には在宅ワークを募集して人数をある程度かため、そしたら会社側が

納期に間に合わず、人手が足りない時

「この部品誰かつくってや~」

とツイッターとかで連絡して

 

「私、今空いているんでつくれますよ~!ロット数いくつですか?」

と在宅ワークの方が返答する。

部品が完成したら、郵送でその会社に部品を送って報酬貰って完了的な感じ。

お金がほしいけど家業もある。空いてる時間でかつ家の中で仕事はできないか。という主婦の方も対応できるのもメリットです。

 

こっちのほうが僕としてはおすすめしたいんですが、

家の中に機械を置くって…でかいし重いし、うるさいし、現実的でないのは確かです。ですが理想的だなと僕は思うんですけどね。機械をつくる側はとりあえず勉強あるのみです。