算数で「指で数えて計算」するのは何故だろう?

何故、算数の時に「指を使って計算する」のか。

その答えは、他のブログや他の先生方述べている通り、

「数を形としてイメージして計算しているから」

だと僕も思います。

ですが、

 

「指を使っても分からない」

場合はどうすればいいか?という話も含めて詳しく解説していきたいと思います。

[ad#lower1]

僕が大学生の頃、小学校教員の「アシスタント」をしていた時です。

当時、1年生の授業を見学した時に「算数」の授業をしていたのですが、

未だに「1+1=2」が分からない子がいました。

教科書は勿論のこと、指で数えて教えても、算数キットのおはじきを使っても分からないというのです。

 

先生は先生で他の子の面倒も見なければいけないので、「授業」を進めなければいけない。(1年生は特に、席を突然離れたりもする子もいるので、対応が大変…)

僕はそこでどうしたかというと、「今はとりあえず、知らなくていい。無視しとけばいい。給食の時に教えてあげる」

とだけ言って、その場を離れました。

給食の時間になって、今日のデザートはイチゴ?のムースだったので、それを持ってさっきの子の教室まで行きました。

 

それで、その子に「〇〇君のデザートと先生(僕)のデザート。1+1で2になった。だから、〇〇君にあげる」

と言ったら、とても喜んでくれたのを思い出します。

 

まあ、最終的にその子が「1+1」が分かったのかというと、僕にも分からない。というか別に興味がない。喜んでくれたらそれでいいのです。

 

なんで、給食の時にそんなことをやったのかというと、実は「5感」にポイントがあります。

「勉強」との関連も深い。給食なら「視覚」だけでなく「味覚」「触覚」「嗅覚」を刺激させながら、「1+1」を覚えることができるからと思っただけです。

指を使うのもこの「5感」が非常に関わっています。

 

「順序数」でしか計算することができない。というのもありますが、原点はこの「5感」がフルに働いているかです。

だから、「指で計算していてはダメ」と怒ったり指摘するのは、逆にその子にとって負荷がかかってしまうのです。

 

それで怒られて、頭の中がパニック状態になる。手がつけられなくなる子も時々います。

でも、それは「障害」ではなく単に「5感」に敏感だということもあります。

そういうのは、安易に刺激させるのではなく、見守ることが大切なのです。成長とともに、勝手に本人で解決してしまうこともある。

 

とまあ、いろいろ書きましたが、

「大人」たちが、あれこれ騒いで解決するものではない。ということは念頭に入れたほうが良いでしょう。

[ad#lower1]