今回は、「親の頭のよしあしは遺伝するか」について述べていきます。
その答えに、僕のお気に入り本、『バカなおとなにならない脳』の著者である養老氏は、
親の身長の高い低いが子に影響することと同じであるということで「正規分布」を用いて解説しています。
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確かに、知能指数・IQは身長と体重と同様に「正規分布」になりますが、
そもそもの知能の基準というか定義がないため、そんなこと考えたって意味が無いよ。と本書で述べています。
「正規分布」って言ってイメージがつかない人もいると思いますので、ちょっと図を載せてみました。
一般的によく見かける正規分布の線は「緑」ですね。
身長であれば、背の高い父と背の高い母の息子の身長は、正規分布をみると、平均値から大きく離れているので、
その生まれた子どもの身長は平均値よりでないと、生物の基本的な法則から反している訳です。
なぜかというと、正規分布の平均値に近づくほど高くなっているからです。
このように身長や体重など、いろんな要素が絡んでくる遺伝子は、正規分布で示すことができますが、
ある特定の遺伝子については、正規分布とは話が別であまり関係はないそうです。
ある特定の遺伝子とは、バッハやモーツァルトのように音楽の才能がある家系のことを示します。そういった才能のある子孫が続々と誕生していく訳です。
ちなみに本に書いていない内容で僕的に補足すると、身長や体重が「正規分布」の緑の線になるとは限りません。
もしかしたら、茶色の線のように平べったい(?)線の場合もあります。
高校や大学の「確率・統計」、機械関係の「生産工学」でも習いますが、この茶色の線を、緑よりもバラツキがあることから、標準偏差が大きいと言えます。
だから、確実的に平均並みの子が産まれるというわけではないということです。
あくまで生物の基本法則の観点で考えているため、もしかしたら、背の高い両親の子が基本法則に反して背が高い子が産まれる場合も可能性としてはあるということです。(バラツキがあるから)
だから、そんなこと気にしてくよくよ悩んでいても何も解決はしません。
だったら少しでも「入出力のループ」を回す努力をした方がいいです。そっちのほうがよほど自然的であると思います。
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