「2Dと3D」どっちがいいの?(製図)

エンジニアとしての第一歩を踏み出すために、機械科の方が避けては通れない部門があります。

「製図」

です。

僕自身、実は現在仕事で「設計開発」を行っていますので、図面やモデルを作成することがほとんどですが、

正直、製図の授業は苦手な方でした。図面を読み取る。モデルをイメージする。こういうのは意外とセンス云々があります。得意不得意がある。

 

ですが、最近(というか随分前だけど)では、CAD(コンピューター上で設計製図するソフト)を使っての作業が当たり前になってきました。

(ドラフター(製図をする時に使う専用机みたいなもの)を使っていた頃が懐かしいですね…高校の頃、機械製図の資格で使ってましたよ…)

特に3Dのモデルを作成するケースが多くなってきました。

そのため、製図が多少苦手でも、3Dモデルがあれば何とかイメージは掴めるのです。

とは言っても、昔は2Dしかなかったため、2Dが基本だという方もいます。

 

3D派、2D派で分かれてしまうのです。

工場見学で僕が数社企業訪問したときに、設計をしている方に「2Dと3Dどっちをよく使用していますか」と質問したところ、

年配の方は2D派が多く、僕のようにまだ若い方は、3D派が多いことが分かりました。

 

2Dがいいのか3Dがいいのか。こういった討論は昔から行われていますが、たぶん、このまま延長線になるのがオチだと思います。

どちらにも、メリットとデメリットが有るのです。

自分が思う範囲でまとめてみました。

2D(図面)

◯ データ容量が軽い
◯ 表面粗さ、幾何公差などがよく分かる(注記が書ける)
◯ 意外とスケッチの寸法誤差をごまかせる場合がある

✕ 隠れ線や破線が増えるとみにくい図面になる
✕ 断面図や矢視図が増えると部品形状のイメージがしにくい
✕ トップダウン形式に部品が組めない

 

3D(モデル)

◯ 部品形状のイメージがしやすい
◯ 2Dへの焼き付けが簡易にできる
◯ アセンブリが組める(トップダウン式も可)
◯ 新機能が豊富

✕ データ容量が重い(部品点数が増えるほど)
✕ 表面粗さ、幾何公差など注記をモデル用に反映しにくい
✕ 場合によるが、モデルの作成に時間がかかる

 

最近はIotやスマート工場、インダストリー4.0の普及で3Dが目立っているのが事実ですが、2Dが無くなることはないと思っています。

ドラクエ11のDS版が安かった(値段が)ため、今さらながらやっていますが、2Dモードと3Dモードという機能があります。

 

最初は3Dモードの方でやってましたが、試しに2Dモードで街をウロウロしてたら、3Dでは気づかなかったところに宝箱があったのです。

3Dでしか見えないところがあれば、2Dで気づくところもある。これは製図でも一緒だなと思いました。

 

なので、2Dと3Dは比較するものではなく、相互補完でお互いに存在しているものだということがよく分かりました。

そんなことよりも、僕は2D、3Dより4Dの方を期待しています。どうなるのか不明点は多いですが楽しみです。