「自分の好きなこと=その会社の仕事である」
という方は現状少ないのはご存知かと思います。
NHKの「プロジェクトX」みたいに、好きなことが仕事になった。天性であった。というパターンはめったにない。
でも、こういったことに憧れること自体は、僕は決して悪いことではないと思います。逆にいいとも言い切れない。
大事なのは、今までの自分に対して、どれだけ限界を尽くしてきたか。真面目に貪欲に動いてきたか。
その度合いによって比例して自分の「好きなこと」が生まれて成長するのではないか。そう思います。
でも、そんなに動きたくない。限界を尽くしたくない。という方もいると思います。
そんな自分に対して嫌がる学生も多いように見えますがそれは、当たり前なことなのです。
運動部と文化部。運動部のほうがキツイ、大変。だから楽な部活にしよう。というのも無理もない。
だけど、楽な部活でも中途半端に辞めたり活動してはいけない。そういった危機感を与えるのが、基本顧問の役目であり、先輩さらには自分自身も持たなくてはいけない。
最初は好きでもなんでもないけど、流れに流されていく内に「これは好き」「これは嫌い」というのが分かっていく。
「やっていく内に何かが見える」と言うのはそういうことです。
で、「好き嫌いをはっきりさせたい」というのは、周りの視線は冷たいかもしれないけど、僕はすごく大事なことだと思う。
あとは、その「好きなこと」に向かって真っ直ぐに進んでいけばいい。大会で優勝したい。レギュラーになりたいなら、ひたすら練習すればいい。
逆にこの雰囲気が苦手だった。「嫌いだった」「自分に合わなかった」ようであれば、辞めてもらってもかまわない。
その判断が難しい。分からないという人もいますが、そんなのは、自分の体調を見ればすぐに分かる。本当に何かあった時は何かしら体調を崩すものです。
僕自身も、高校を選ぶ時は、父親が工業高校に入っていた(学科は違いますが)という理由で入りました。別に機械系が好きではなかったし、興味もなかった。
ただ、真面目に勉強していく内に「これは一筋縄ではいかないぞ」というのが分かった。
一番記憶にあるのは、機械実習で最初にやったガス溶接。板金に穴ばかり開けたものですから、先生に「お前、今まで教えた生徒の中で一番へたくそだな。」と言われたことです。
くやしかったけど、頭で考え、身体を動かし、何度も練習していく内にうまくなった。授業評価も10点中9点取れた上、自分が先輩になって実習のアシスタントを頼まれ、先生から「手本を見してくれ」と言われたときもあった。
認めてくれたことに、当時の僕は本当に嬉しかった。(上手い下手かは別にして…)
そんなことをやっていくうちに、はじめて「ものづくりって好きだな」と思えるようになりました。そう思えたのが実は大学生になったあたりです。
というわけで、僕の話ばかりになってしまいましたが、とにかく仕事(本業)は全力で打ち込むこと!!どうすればうまくなるか。楽になれるかを考えること!!
そうすれば、こんないいところもあるんだな。という好きになる要素が分かってくるものです。