「情報の処理」これによく気付かされたのが、実は大学の卒業研究発表の時です。
僕の研究室の先生が、「実験写真はなるべく沢山撮っておけよ」といっていたので、カメラをいつも用意して、写真をこれでもかというぐらいに撮りました。
そのおかげで、論文や発表用のプレゼン資料を作る際に、添付する写真については困らなかったです。
なので、プレゼン資料に関しては、写真をふんだんに使って、なるべく文字を減らそうとしました。そのほうが見やすいからだと思ったからです。
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で、そう思って発表練習にパワポでその写真を見たメンバーが「実験装置が見づらく分かりづらい」と言われてしまいました。
僕自身は、実験を何回もしているため、その装置を見慣れています。どこになにがあるのかも熟知している。
しかし、その実験に関与していない。全く知らない人から見ると、あまりに情報量が多すぎる。写真はそもそも情報処理しにくいものなのです。
その上、プレゼン発表なんてそのページを理解している間に、次のページへとスライドしてしまう。仕事をしてない子どもでも、授業でパワーポイントを使っている先生がいるなら、よく分かるのではないでしょうか。
「あ、先生速すぎるってー! まだ、前のページの内容ノートに書いてないのに!! くそーやる気なくしたぁ!」
まあ、こんな感じでしょうか。
だからこの場合、スケッチ、用はペイントで書いたような絵の方が情報処理しやすい事が分かります。
一番わかり易い例が、グーグルマップでしょう。この場合、地形図と航空写真の違いです。
航空写真の方が頭のなかでイメージしやすいような感じがします。が、逆に見づらい、処理しにくいという人もいます。同じく地形図についてもメリット・デメリットがある。
なので、なるべく情報量を減らすには、自分で絵を書いて簡略図にしたほうがいいのです。
グーグルマップなら、航空写真をそのまま見せるのではなく、カーナビのように今欲しい情報だけを地形図等でピックアップしたほうがいい訳です。
但し、なんでも分かりやすくすればいいってものではありません。結果的に理解できなければ、いくら分かりやすくても意味がないからです。
また、情報量を減らしすぎて、重要な部分までも剥ぎ取ってしまわないように注意が必要です。本末転倒になってしまうからです。
勉強でも同じことがいえます。なんでも分かりやすく説明してと生徒が言いますが、結局分かりやすく説明する範囲でしか理解できない。
もう少し、自分で「考える」ことをしたら? って思います。安易に聞けば分かるなんて思わないほうが良いのです。
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